15.11.24

ギタールシアーへの道(30)補講編②

 

  ギタールシアーへの道(30)補講編②

"Umaku Yatteimasu!" By Prof. Wo

(Luthier Benedetti Custom Guitars-SP) 

 一か月に一度のギター職人の為の集中講座(アコースティック)、30度目の講座レポートです(2024年11月14日)。

 Luthier Benedetti Custom Guitars(Facebook)。

先週に引き続き、雨の日の悲劇で無残な姿になってしまったマイギター修復の為の補講第2回目のレポートです。
 
お待たせ(^^♪
 

木曜日夜の時間は、メトローに勤める彼と一緒に。

 前回瞬間接着剤で補修した裏版。

先ずは、接着した個所に補強する為の木片を接着させる為に、ヤスリ掛けします。

次は、補強材の作成です。

この様な形のチップを作って行きます☟



裂け目に沿って交差させるようにチップを取り付けます。

エレキの講座からは、ウー先生からも良く出来てますねって日本語でお褒めの言葉を頂きました♥

 



 こんな感じに補強できました👀

後は丁寧にお掃除をして、次回に持ち越しです。


待っててね僕のヴィオロン

また来週講座の様子レポートします。

 

 ★おまけ 

 
この日も補講につきあってくれたつれあいが、自分のアート作品(銀細工)を仕上げる為に、工房で一緒に作業しました。

 

 

   Haru


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8.11.24

  ギタールシアーへの道(29)補講編①

Rapadura é doce mas não é mole

(Luthier Benedetti Custom Guitars-SP) 

 一か月に一度のギター職人の為の集中講座(アコースティック)、29度目の講座レポートです(2024年11月7日)。

 Luthier Benedetti Custom Guitars(Facebook)。

ある雨の日の悲劇(4日)、雨で落ちたピタンガの実で足を滑らせ、自宅の玄関前の階段で後ろ向きに大きく転んでしまいました。

Camilo先生のレッスンの日。先生に見せようと意気揚々と背中に担いだギターは、僕を助ける為にこんな無残な姿に( ノД`)シクシク… 

おかげで僕は怪我をせずに済んだけど...。 

 

早速Vicente先生に連絡して追加の講義を依頼しました。

 トップ板にもヒビが入ってしまいました😅

 

7日、先生に見せに工房に着くと、先生より「さて手術をはじめよう!ギターが傷ついた時はどんな時もまずは弦を外してあげる事。覚えておいてね」ってことです。


 さーせん😌

すると、どしたの、どしたのって講師の先生方が心配して様子を見に来てくれました。

あざす💕

 

 まあ、こういったことはよくあることの様で、修理する方法も学べるので結果オーライという事です。

まずはギターを固定して、
 
裏版を外すために
Filhetepurfling and binding)を削ります。世界のMakitaで先生が慎重に作業して下さいました。

削り終わると、紙テープでマスキングして、接着剤を取るためにドライヤーで温めながら、丁寧に裏版を外しました。

 

外し終わると、 この様に割れた部分をかみ合わせて瞬間接着剤で接着しました。


そういえば、ギターの中には講師のVicente先生から頂いたサインと、自分で書いた

「"Haru" Marcio Benedetti Luthier」 

の文字がありました😃✏

これを書いたとき写真を撮り忘れていたので、もう2度と目にすることは無いかなとということで、パチリと📷


あと2回の追加講義で直るよってことです。

また来週講座の様子レポートします。

 

 君は命の恩人、丁寧に仕上げてあげるからね(^^♪


★おまけ 
 
工房近くのバイ―ア料理のお店、Danado de Bomで追加講義に付き合ってくれたつれ合いと一緒に夕食。ブラジルで初めてVatapáを食べました。
 
今二人は、Dorival Caymmiの『Vatapá』を練習中なので、さっそくロケ地の候補になりました。近いうちに録画しようと思います(^^♪コーンミールとヤシ油で出来た東北料理は、素朴だけどインパクトがあり、忘れられない味になりました。
 
Quem quiser vatapá oh♬

 

   Haru


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4.11.24

Tô de Tom Zé no Parque Augústa

Tom Zéの名曲『Tô』のカヴァーに挑戦

(2024年10月31日)

 

 トロピカリア・ムーブメントの一員として、またBaiha出身のアーティスト、そして奇才として知られるTom Zéの名曲『Tô』のカヴァーに挑戦しました。

  今回ロケ地に選んだのは、Parque Augusta。夜は歓楽街としても知られる近辺にしては、昼はとても長閑で綺麗に整備されている公園です。

(自作のギターを片手に(^^♪)
 

歌詞の内容は矛盾だらけの世の中、また人間という存在についての所謂『パラドックス』について。

何ともおかしな内容の歌詞ではありますが、どことなく的を得たような内容になっていますね。

今回は歌詞の内容に合わせて、イラストを入れてみました👯

Tô - Tom Zé

『僕は』 

 

'To bem de baixo pra poder subir 'To bem de cima pra poder cair 

登るには下に居すぎるし、落ちるには高い場所にいる

 

'To dividindo pra poder sobrar Desperdiçando pra poder faltar

残すために分けるし、足りなくなるのに無駄にしている 

 

Devagarinho pra poder caber Bem de leve pra não perdoar

間に合わせる為にゆっくりするし、謝らない為に気にしない様にしている 

 

'To estudando pra saber ignorar Eu 'to aqui comendo para vomitar

無智になるために勉強するし、ここで吐くために食べている 


Eu 'to te explicando Pra te confundir

あなたを混乱させるために説明している

 

Eu 'to te confundindo Pra te esclarecer

明白にするために、あなたを混乱させている

 

'To iluminado Pra poder cegar

盲目になるために世の中の理を理解し、 

 

'To ficando cego Pra poder guiar

あなたを導くために盲目になる。 


Suavemente pra poder rasgar Olho fechado pra te ver melhor

破くために優しくし、あなたをよく見る為に目を閉じる 

 

Com alegria pra poder chorar Desesperado pra ter paciência

泣くために喜び、我慢をすることに幻滅する

 

Carinhoso pra poder ferir Lentamente pra não atrasar

傷つける為に優しくし、遅れる為にゆっくりする。 

 

Atrás da vida pra poder morrer Eu 'to me despedindo pra poder voltar

死ぬために人は人生を歩み、僕は戻るために別れゆく


 世の中を見透かしたような皮肉った内容にクスッとなり、また深くうなずいてしまうような歌詞に奇才と言われる所以があるのですね。ある意味天才ですね😄👨

 

  さて、公園近くにはCansei de Ser Gato(Cansei de Ser Sexyのパロディかな?😻)という猫グッズ専門店があり、猫好きのつれあいにとってはオアシスの様でした🌴🐱売り上げは世の迷える猫ちゃんたちのための寄付金となるようです。

 


お昼は、公園近くのカフェA Veredinhaにてゆっくりと。

 



素敵な休日になりました😉🍲🍳🌵


Haru

 


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25.10.24

ギタールシアーの道(28) 完結編

 

 ギタールシアーへの道(28)完結編

Quando criar o violão , este é o início do violão

(Luthier Benedetti Custom Guitars-SP) 

 一か月に一度のギター職人の為の集中講座(アコースティック)、28度目の講座レポートです(2024年10月24日)。

 Luthier Benedetti Custom Guitars(Facebook)。

約2年半通ったギター製作講座、とうとう最後のレポートです! 

お待たせ!僕のヴィオロン(^^♪
 

今日は、先ずはピックアップの取り付けから。

電池ボックス(チューナーとイコライザー)を取り付ける場所に印をつけます。

このように紙テープを貼り付けて…。

ボディに穴をあける為、慎重に計測してから鉛筆で印をつけました。

ドリルで4カ所ほど穴を空け、

鋸で刳り貫きました。 

後はヤスリで形を整えて...。

こんな風に😊💖
 
 ブリッジ部分にピエゾピックアップを取り付ける為の穴を空ける作業に移る時、Kitのピエゾがまさかのスチール弦用のもので急遽楽器屋まで新しいピエゾを買いに走りました💦
 
 
左がナイロン弦用。焦りました😌
 
 午後からは、フレットにヤスリ掛けをしました。
先ずはネックが傷つかないよう、マスキングのテープを貼ります。

 最初はこのような器具を使って、ネックに対して真っすぐに全体的にヤスリ掛け。
 
後はこの様にフレット一つ一つを丁寧にヤスリ掛け。

 220⇒400⇒スチールウールというように順番に細かくヤスリ掛けすると光沢が出ました🎆


ペグを取り付け、弦を貼ります。

先生が、ナットとブリッジの高さを調整してくれました。

試奏中のVicente師

どうやらOKの様です(^^♪

ギターの完成のお祝いに駆けつけてくれたつれあいと一緒に『No Rancho Fundo』で試奏。一足先にヴィオラを完成させたJair父ちゃんとの約束でした👥💕

 すると、直ぐにJair&Danilo親子からお祝いのメッセージが📩

感無量です😊💙💙💙💙

帰り際先生から、『ギターを完成させたときは、またそのギターの歴史が始まるんだ』と有難い言葉を聞かせて頂きました。このギターは人生の宝物になりました。

 
★おまけ (打ち上げ)
 
この日は、夫婦でギター完成の打ち上げを工房近くのJolly Roger Burgerにて(One Pieceのコラボ的なお店)。ゴムゴムバーガーは、和牛のパテにモッツアレラチーズのフライがサンドされていいて、チーズが、ミョーンと伸びるお店の看板メニュー。メロンソーダも美味しかったです(^^♪
 
 

ありがとうございました!🙏

 

   Haru


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18.10.24

No Rancho Fundo no Fran´s Café

    Samba Cançãoの名曲『No Rancho Fundo』のカヴァーに挑戦

(2024年10月16日)

 

 今年の父の日(8月)に合わせて、ひそかに練習を重ねてきた『No Rancho Fundo』。父の日に録画することは適いませんでしたが、Camilo先生の指導のおかげもあり、ようやく形になってきましたので、意を決して録画することに決めました。

 


この日(16日)、メトローはMoema駅近くの老舗カフェテリア、Fran´s Caféにて。一昔前は、サンパウロで24時間営業のカフェテリアというとオプションはFran´s Caféくらいしかなかったな~。

 

色々と想い出のあるカフェテリアで、二人で重ねてきた時間を振り返りながら、歌詞に思いを込めて歌うことが出来ました。

 なるほど、考えてみれば二人もう若くはありませんがね、じいちゃんばあちゃんになっても続けようって言ってますのでね。たとえ、田舎暮らしでタバコぐらいしか相棒がいなくなったとしても、良い人生だったって思える瞬間をこうして刻んでいけたらと思う今日この頃です(^^♪

 

このMoemaの店舗は車通りも多いですが、ジャスミンの香りが漂い、小鳥のさえずりが始終聞こえてきていい余韻が残りました。おいしいカフェと、素敵な空間をありがとうございました。


Haru

 


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11.10.24

ギタールシアーへの道(27)

 ギタールシアーへの道(27)

40 vezes de Goma Laka

(Luthier Benedetti Custom Guitars-SP) 

 一か月に一度のギター職人の為の集中講座(アコースティック)、27度目の講座レポートです(2024年10月10日)。

 Luthier Benedetti Custom Guitars(Facebook)。

2024年10月の講座レポート、今日も生徒は僕一人での開催です。 

前回頑張って塗布したGoma Lakaの光沢が出てきていました!🎇

今回の作業は先ず、ブリッジ取り付け個所の確認から。 

 12フレットの位置が丁度半分になるので(この場合324mm)、丁寧に中心をとってブリッジの取り付け位置の目印を、この様にあらかじめつけておきます。

 そうして、後でのり付けする為にヤスリ掛けしておきます。

 

そうしてあっという間にランチタイム😁🕛

 

今日のお昼は、いつものBarzinhoでは無く、リッチに工房近くの中華料理店で(Xin Kee Grill)🍤🍜 前回写真を撮り忘れたので、今回はバッチリと😋📷


  焼きそば旨し(^^♪

お昼からの作業はひたすらGoma Lakaの塗装。

前回20回は塗布できたので、 今回はあと半分。

先ずは先生がお手本を。

ぬりぬり

 ぬりぬり
ぬりぬり😕ぬりぬり
さらに光沢が出てきました。
 
講義終了間近、ようやく目標のGoma Lakaの40回塗布が完了して、次の作業(ブリッジの取り付け)に。
 
次回(今月24日)が最後の講義になるよってことで、今回はこれで終了。
 
次回は、ペグと嫁さんが誕生日に買ってくれたピックアップ(Tagima製)の取り付けです。
忘れずに弦を買ってきてねとのこと。
いよいよ次回で完成です(^^♪本当に楽しみ 😃
頑張って続けた甲斐がありました。
 
★おまけ (自分用メモ)
今回これとは別に、ビビった僕のギターの調整を先生に依頼しました。ナットの溝を埋める為に、牛骨粉と重曹を混ぜると(牛骨ナットの場合)、固まるのが早くなるよってこと教えて頂きました。また、それでも高くしたい場合は、ナットの下に薄い板をかませると良いことも。次からはそういった調整は自分でやってみよう♬

最終回をお楽しみに。

 

 

   Haru


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ギタールシアーへの道(30)補講編②

    ギタールシアーへの道(30)補講編② "Umaku Yatteimasu!" By Prof. Wo (Luthier Benedetti Custom Guitars-SP)    一か月に一度のギター職人の為の集中講座(アコースティック)、30度目...